2021年9月
福井番傘川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
細い糸たどれば母の胸の中
國夫
へそくりが箪笥の中でひとり言
洋介
無数の指紋無数の声がする化石
由紀子
敦賀番傘川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
ぼた餅に釣られて長居してしまう
さかゑ
手紙には元気でいると書いておく
操
炭で焼くサンマ優しい父母の味
敏子
鯖江番傘川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
温暖化コロナに不況三重苦
峰隆
激論の果てに交わした旨い酒
はつお
写真よりべっぴんだった見合いの日
さよ子
三国番傘川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
胸張って歩いてくれと渡す金
田甫
豊満な裸婦のポーズに火照る筆
榮子
夏マスク今年最後にしてほしい
弘子
武生番傘川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
鏡よ鏡女ひらひら蝶になる
幸子
お月さまじっと見てると夫の顔
妙子
許そうと思う拳がほどけない
幸子
火花散らして散らして生まれたり刀
あや湖
今立番傘川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
民忘れ猫の目のよう永田町
さち子
どうみても親の子呑気せめられぬ
玲子
苦も楽も仏の道へ行く大河
栄子
大野番傘川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
予期しても告知されれば明日は消え
悦郎
忍び寄る我が終焉はピンコロで
正富
新米が来てから拗ねている古米
節子
金津番傘川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
一言が乱れてからのSカーブ
芳月
番付の一枚ずつにある涙
雄二郎
来年もまたねと肩を組み校歌
繫一
来年の干支が顔出す印刷機
美千枝
みやざき番傘川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
様々な想い出浮かべ整理する
みつ子
朝の鏡笑顔作って始動する
榮子
顔浮かぶ記憶した名が出てこない
栄美子
若狭番傘川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
どん底で拾った種が実を結ぶ
亮
満腹にうつらうつらと父の椅子
せつ子
世の中の信号守りあい平和
正子
県民川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
この田舎いつか来た道疎開どき
宏繫
米寿迄生きて出逢った人数多
照子
七坂を越えたか靴がよく弾む
悦子
大関川柳会
最終更新日 2021.10.1
9月の秀句
予算なし追加追加の孫渡し
ふじ子
心より背中が先に丸くなる
とよ子
騒いでも掴みどころのないコロナ
孝代