2019年8月
福井番傘川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
陽だまりをひとりふたりと去ってゆく
美枝子
しのび寄る加齢を隠す藍浴衣
一歩
今日はね鉛をひとつ溶かしたよ
由紀子
敦賀番傘川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
梅干しのシワを増やせと炎天下
秀子
百点へ息はずませてランドセル
陽子
脇役の出番だ夏の冷奴
和子
鯖江番傘川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
紆余曲折耐えて心が満ちてくる
いく枝
残り火を煽るときめき色の風
はつお
うなぎ獲り兄と競った里の川
峰隆
塩漬けの株がようやく芽吹きだす
繁一
三国番傘川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
たっぷりと墨含ませて達磨に目
恵美
根性は負けてないぞと草を抜く
弘子
冒険の靴は試練を越えてゆく
五十二
武生番傘川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
草原の真ん中秋をひとりじめ
絹子
満天の星を味方にして野宿
絹子
遠い子を思いつづける木守柿
幸子
手を繋ぐことを忘れた万国旗
幸子
句会開催無し
今立番傘川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
恋一つまばたきしてる間に消えた
栄子
ひざまずく陛下の声に見る慈愛
田甫
迷惑と隣り合わせの野生保護
頼保
大野番傘川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
感無量掘り出しものの君に逢う
あけみ
満月を割ってゆうゆう露天風呂
勉
勘冴えるこの一言が命取り
淳一
金津番傘川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
正論を曲げぬ親父が居た時代
和恵
青春が飛び跳ねていた三畳間
雄二郎
前進の跡光らせてカタツムリ
恵子
みやざき番傘川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
跳び箱が初めて跳べた輝く瞳
榮子
惜しかった一字違いで外れくじ
みつ子
この齢になっても出せぬ亡母の味
榮子
若狭番傘川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
再会の二人短い夏の夜
正子
塩分に注意をせよと匙が言う
亮
いくつもの坂乗りこえた母の笑み
志津子
県民川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
炎天に歩けば遠い田舎道
孝夫
浮き沈み明日読めない人の運
弘明
首かしげ日焼け稲穂が暦よむ
雅之
大関川柳会
最終更新日 2019.9.2
8月の秀句
仕掛けても前進しない恋の仲
とよ子
二段腹孫につつかれ逃げまわり
信子
白状をするまで筆を洗ってる
孝代