2017年5月
福井番傘川柳会
最終更新日 2017.5.30
桃缶の桃が空気に触れたとき
由紀子
スイッチを入れて瞬間パリにいる
富子
栄光の道の裏には血の努力
信雄
敦賀番傘川柳会
最終更新日 2017.5.30
明日へとつなぐ命の米を研ぐ
照恵
怪我のわけ笑い話に変える知恵
五百子
太陽を浴びた味だと自負をする
操
鯖江番傘川柳会
最終更新日 2017.5.30
年輪の違いが顔にあらわれる
柳本 君代
一瞬のひらめき春の陽をつかむ
中川 洋子
底辺を支えて生きる菜っ葉服
亀井 明
一本の芯になるまで彫る自分<
室田 いく枝
子の命母は素手でも立ち向う
巽 俊一
許そうか釘を一本打ってから
西川 節子
つつじ大会
三国番傘川柳会
最終更新日 2017.5.30
目で合図やっとほんまになる夫婦
チエ子
漏らしてはならない愚痴が渦を巻く
千代子
煩悩を絶つスイッチが欲しくなり
千鶴子
武生番傘川柳会
最終更新日 2017.5.30
いい予感電話のベルは高音で
美代子
出席を蹴ったボブディランの都合
和子
影も踏ませずキタサンブラックが走る
あや湖
今立番傘川柳会
最終更新日 2017.5.30
根性を治すサプリを買い損ね
すみ子
恋人が今なお欲しいご老体
田甫
寺巡りこころの窓を拭き直す
好太
大野番傘川柳会
最終更新日 2017.5.30
暗誦番号押して未来へ夢託す
加代子
なみなみのビール一杯疲れとぶ
美枝
飴ひとつもらって満ちる旅仲間
悦郎
金津番傘川柳会
最終更新日 2017.5.30
戦争にどちらの国も勝ちはない
清成
もう前を向くことにする千羽鶴
恵子
満開の名残り見事な花むしろ
政枝
みやざき番傘川柳会
最終更新日 2017.5.30
わざわいは口が原因慎もう
みつ子
風見鶏風吹くままの処世術
榮子
賑やかに母を囲んで帰省の子
榮子
若狭番傘川柳会
最終更新日 2017.5.30
情け深い森の中から出られない
正子
試しにと乗った船ですやり通す
せつ子
ああ今日も頭をよぎる父母の顔
節子
県民川柳会
最終更新日 2017.5.30
想い出を手繰り歩けばははが居る
照子
ただ祈る心の隙間埋めるため
孝夫
地図の色元に戻らぬ北の海
和郎
大関川柳会
最終更新日 2017.5.30
雑草が萌え満開の自己主張
やす子
満開の桜へ老いの腰が伸び
ちえ子
満開の笑みが馳走と言った母
和子
勝山川柳会
最終更新日 2017.5.30
子のハグに耐えた夫の一周忌
敏子
無我夢中再起に生きた二十年
れい子
美味い話眉唾ものと吟味する
美智子