2017年4月
福井番傘川柳会
最終更新日 2017.5.1
母の顔浮かべて雲の流れ見る
暁美
屋根裏で耐えた力が今に生き
國男
一歩下がるつもりが三歩よろける
美枝子
敦賀番傘川柳会
最終更新日 2017.5.1
少子化へひとりで帰るランドセル
陽子
陽だまりの会話を聞いている桜
操
陽だまりへまだ働ける顔が寄り
孝一郎
鯖江番傘川柳会
最終更新日 2017.5.1
献血の針は命の音を聴く
好太
前向きに老いのメリット思案中
さよ子
美しく咲いてスリムな骨になる
吉範
三国番傘川柳会
最終更新日 2017.5.1
滅茶苦茶を言う人それを許す人
千秋
名案が出ぬまま廃炉再稼働
光行
末席の意見が社運押し上げた
恵美
武生番傘川柳会
最終更新日 2017.5.1
砂利道を歩く昭和の音がする
絹子
ああここだ男を見せる坂がある
一男
平穏も波乱も秘めている平野
みつ子
今立番傘川柳会
最終更新日 2017.5.1
栄転とは無縁気楽なナンバー２
澄子
波引いたあとで一人のティータイム
栄子
黒い腹笑いのタネをわしづかみ
静枝
大野番傘川柳会
最終更新日 2017.5.1
見栄張ったチップで揉めるフルムーン
逸子
嫁に皆息子預けて母終える
節子
古新聞ティッシュになって生き返る
勉
金津番傘川柳会
最終更新日 2017.5.1
偉い人きれいな人も骨と化す
英美子
良いとこはほがらかとある通信簿
優美子
孫の守りたまにゃ本気で怒りたい
長雄
みやざき番傘川柳会
最終更新日 2017.5.1
拉致家族祈り続ける北の空
榮子
動かない男が動く一大事
典子
家計簿をポツポツ食べる医者通い
文子
若狭番傘川柳会
最終更新日 2017.5.1
ぬるま湯の平和が重い理想論
明
へそくりを隠した本が消えている
悦子
草花も春の目覚めに深呼吸
まきよ
県民川柳会
最終更新日 2017.5.1
温かく命見守る仏の灯
峰隆
髪切って心も軽い散歩道
美恵子
海浜に春のスタンプ押す千鳥
和郎
大関川柳会
最終更新日 2017.5.1
義理からむ返事に日夜重い胸
政枝
間のおいた返事は答かも知れぬ
喜代子
熱あつを食べて幸せ噛み締める
静枝
勝山川柳会
最終更新日 2017.5.1
クラス会真面目な人が浮いている
れい子
年老いて教えた子等に支持される
周二
病んで見て心開ける友ひとり
敏子
